文章を書くのが苦痛?初心者でもできる文章術のステップが図解でわかる!

文章術のステップを図解 書評

図解でわかりやすくお伝えする書評、今回取り上げるのは『10倍速く書ける超スピード文章術』です。

いざ文章を書き始めても何を書いて良いかわからない、2〜3行で手が止まる、時間がかかりすぎる、書くのが苦痛に感じることはありませんか?

それは書く目的が定まっていない、情報が足りていない、最初から完璧を目指しすぎているからかもしれません。

『10倍速く書ける超スピード文章術』では、「文才」ではなく「素材」にこだわることで、だれでも悩まず文章を速く書く方法を紹介しています。

著者の上坂徹氏は、携わった書籍の累計売上200万部を超えるブックライターです。「上阪徹のブックライター塾」塾長でもあり、月に平均1冊以上を書くかたわら、その方法をわかりやすく教えてくれています。

この記事をおすすめする人

文章を書くのが苦痛、書き始めるのに時間がかかっているビジネスパーソン

書類作成に忙殺されている、仕事の生産性を高めたいビジネスパーソン

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内容紹介

素材文章術の5つのステップ

文章術のステップを図解
『10倍速く書ける超スピード文章術(上坂徹 著)』を参考に作成

本書では、「素材文章術」と題して、5つのステップを推奨しています。

① 書く目的と読者を定める

何よりもまず取り組むべきことは、次の2点です。

  • 「書く理由」をはっきりさせる
  • 「読者」を特定する

「書く理由」、つまり「何を伝えたいか」、「どのような行動を促すか」を決めなければ書き始められないということです。重要なことは「表面上の目的」、例えば「地球温暖化問題」では弱いということです。「裏の目的」である「電気の無駄使いをやめる行動を促したい」、「自然エネルギーの推進に協力して欲しい」というところまで想いを突き詰める必要があります。

同時に「読者」を特定するということも忘れてはいけません。「誰に伝えたいか」、「誰に行動を促すか」が明確でなければメッセージが弱まりますし、書く内容も変わってきます。「平均的な30〜40代男性」というと一見特定できているように思いがちですが、そんな平均的な人は大量にいる訳ではありません。むしろ「真夏でもスーツにネクタイをしてガンガンに冷房をかけている企画職の45歳男性」、「政治に興味がなく選挙にも行かない男性大学生」といったように、目に浮かぶような人物像を特定した方がメッセージを伝えやすいのです。このようなターゲット人物設定をマーケティングでは”ペルソナ”を設定すると言います。

② 素材を集める

①でメッセージが決まりましたが、ここですぐに書き始める訳ではありません。書くためには文章を構成する「素材」が揃っている必要があります。ここも勘違いしやすいところで、筆が進まないのは「文才」がないのではなく「素材」が揃っていないからです。

では素材とは何かというと、対象の読者が納得して行動するような「事実」のことです。例えば伝えたいメッセージが「政治に興味がなく選挙にも行かない男性大学生に地球温暖化問題に興味を持ってもらいたい。そして自然エネルギー推進派の政党に投票してもらいたい。」だとします。このメッセージにつながる事実は次のようなものがあるでしょう。

  • 国別の大学生の投票率比較(日本の大学生の投票率は低い)
  • 地球温暖化による影響(海面上昇、気候変度、生態系の変化)
  • 被害を被る人々(地球温暖化に関与していない小さな島国の人々、自分の将来の子供)
  • 原子力発電のリスク
  • 自然エネルギーの可能性
  • エネルギー政策と政治の関係

どうでしょう?文章をいきなり書き始めるのは難しいですが、一つ一つの素材、つまり「事実」や関連するデータを集めることはそう難しいことではないでしょう。インターネットで検索する、関連団体のホームページを調べる、Amazonで関連書籍を購入することで時間さえあればできるはずです。

文章に採用するかどうか判断に時間をかけず、「多く集めて後で削る」つもりで素材を進めてください。

加えて自分の体験や感情も集めるようにしてください。異常気象で避難所で夜を明かした体験、テレビで見た小さな島国の人々の生活、それらを通して感じた苦労や悲しみは、あなたにしか書けない想いの詰まった文章にしてくれるでしょう。

③ 素材を組み立てる

この時点で素材は揃っているはずです。次に読者に対して説明のストーリーを思い浮かべ、その順番に素材を並べ替えます。

集めた素材は箇条書きなどで全てを並べて「見える化」することがポイントです。

手書きではなくWord、Excel、アウトライナーのようなアプリを使うと並び替えが簡単にできて便利です。ちなみに私の場合はマインドマップを使っています。段落や階層に縛られず自由に発想できる、ビジュアルに視覚化されているのでどんどんつながりが見えてきます。

素材が十分揃っていれば、書き出しから結論まで素材を並べ替えることで文章の構成が完了するはずです。全ての素材を使い切る必要はありませんが、時間をかけて悩むようならこの時点ではとりあえず入れておいても問題ありません。後のステップで見直すタイミングはあります。

④ 一気に書き切る

前のステップで文章の導入から結論までのラフな構成は出来上がっているはずですが、あくまで素材を並べただけの状態です。このステップでは文章として人に読んでもらえる形に仕上げていきます。

このステップの目標は、最後まで”一気に書き切る”ことです。言葉の選択、接続詞は最後に見直すステップを設けていますので、全体を書き上げることを優先してください。捨てるか判断出来ない文は残しておいて良いですし、素材が足りないところは”★ 後で〇〇の内容を追記”とメモしておくことで筆を止めないようにします。追加の素材探しは後でまとめてやった方が効率的です。

次のようなことを意識して進めるのが良いでしょう。

  • 完璧主義を捨てる
  • 飛ばして先を書き進める
  • 多く書いて、後で削る
  • 書いている最中に悩まない

⑤ 見直す

さて、ようやく最後のステップです。

この時点であなたの文章はほぼ完成しています。後は体裁を整える、言葉を選び直す、文と文の繋がりをよくする、冗長な部分を削ることが中心になります。

ここでのポイントは、前のステップで書き切った文章を”2〜3日寝かせる”ことです。そうすることで自分の書いた文章を冷静に、客観的に見れるようになります。文章を書くことに慣れていない方は、自分の書いた文章を「わかりにくい」、「恥ずかしい」と感じるかもしれませんが、数をこなして地道に文章力を向上させる必要があります。

わかりにくいと思ったところを一つ一つ潰していく、冗長な文を削る、接続詞を見直すことで文章を完成させていってください。

文章をわかりやすくする一つのコツは、”形容詞を見直す”ことです。「すごく寒い」のような表現は読者が具体的にイメージできるように「手がかじかむくらい寒い」と置き換える、もしくは「氷点下5度」や「屋根から20センチのツララがぶら下がっている」という表現を追加すると伝わりやすいです。

まとめ

「素材」集めにこだわった5つのステップで誰でも文章が書ける

5つの順序に従い、文章を書く目的と対象読者を決めてから素材を集める、素材を集めてから書く、一気に書いてから見直すことで文章を仕上げることができます。

逆に書くことに悩む、手が止まるということは前のステップが完成していなかったと考えて良いでしょう。その場合は前のステップに戻ることで解消できるはずです。

① 書く目的と読者を定める

② 素材を集める

③ 素材を組み立てる

④ 一気に書き切る

⑤ 見直す

実は自分もやっていた!?

素材文章術の5つのステップは、実は自分にとって目新しいものではなく、ほぼ同じステップを自分なりに行きついて実行していました。だからこそ、経験に基づいて納得のいく手法だったのです。

目的を定めるというのは、本を読む場合でも同じです。いくら評判の良い本であっても、自分の目的に会っていなければ効果がありません。

素材を集めるのに闇雲に集めても無駄が多く、それでいて欲しい情報が集まっていないことがあります。情報を集めれば答えが見えてくると思っている人がいますが、自分の中に問いがなければ答えが見つかることはありません。

私は素材集めや組み立てにマインドマップを使っている言いましたが、参考にこの記事の元になったマインドマップを後悔しておきます。

今日からできること

『10倍速く書ける超スピード文章術』の紹介は以上になります。

共感いただけた方は、ステップ1から取り入れてみてください。時間がかかるものでも難しいものでもないので、まずは実践あるのみです。

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